ポイ活の3分類

 「趣味はポイ活です」・・恥ずかしいから口外するなと妻にはきつく釘を刺されています。常識的に考えて53歳のおっさんの趣味としてはドン引きでしょう。せこすぎる。ブログでひとり語りするなら良いとして、現実世界で口にするのは大いに憚られます。他方、時勢もあって世はポイ活ブームの様相を呈しています。驚くほどたくさんの奇抜なポイ活で溢れ、企画運営する側はクリエイティブじゃないとつとまらない世界ですね。多種多様なポイ活ですがこの広大な空間を整理するために筆者はポイ活を次の3つに分類しています。ちなみにカッコ内は2022年の獲得ポイント総額を100%とした場合の各分野の大まかな獲得比率です。

  1. 活動系(10%)
  2. 経費系(30%)
  3. 投資系(60%)


1.活動系(10%)

 作業系、労働系と言い換えても良いでしょう。何かしらのアクションへの報酬としてポイント付与されるという分野のポイ活です。例としては、アプリを開く、クリックする、歩く、電車や車で移動する、チェックインする、広告を見る、動画を見る、ニュースを見る、検索する、写真をアップする、レシートを取り込む、くじを引く、などなど書ききれないほどたくさんあります。特徴としては取っ掛かりやすく誰でも気軽にできること。一般に報酬は微々たるものなので、毎日コツコツ出来る人に限られます。筆者はコツコツやる以外に能のない人間で、毎朝欠かさず15分程度活動系のポイ活に勤しんでいます。

2.経費系(30%)

 消費系、出費系、節約系と言い換えても良いでしょう。物品やサービスの支払額に応じてポイントが付与される分野です。支出の特性により変動費と固定費に二分され、変動費の例としては食品、衣料品、日用品、嗜好品、クリーニング、整髪、外食、家具・寝具、電化製品、燃料、移動・旅行、教育費、医療費、ギャンブルなどがあり、固定費の例としては水道光熱費、保険料、税、社会保険料、家賃・駐車場、通勤定期券、携帯電話、光回線、NHK受信料、各種サブスクなどが挙げられます。特徴としてはクレジットカード利用が有利に働き、良くも悪くも獲得ポイントは支出額に比例します。また、キャンペーンを複数組み合わせることでポイント還元率を大幅に増加させる難易度の高いテクニックが存在します。不要なものを購入してしまったり、ポイントのために購入額が増えるといった本末転倒になりかねず、またいわゆる「ポイ活疲れ」が発生しやすい分野でもあります。大まかではありますが筆者の家計では日常的な変動費は妻が、教育費と固定費は主に筆者が管理しておりそれぞれポイントを分け合っています。

3.投資系(60%)

 金融系、資本系と言い換えても良いでしょう。金融業界や経済圏同士の競争激化によって近年新たに誕生したポイ活の分野です。例としては、電子マネー残高チャージ、つみたて投資、投信信託保有残高、口座入金、銀行振込、口座振替・引落、定期預金、外貨預金、FX、貴金属、POSAカードなどによるポイント付与が挙げられます。特徴としてはスケールメリットが生かせること。平たく言えば金持ちが有利となる「おとなのポイ活」です。ポイ活の世界でもトマ・ピケティの唱える不等式「r>g」は成立するのですね。裏技を組み合わせる高度なテクニックが求められ、有利な技は予告なくある日突然塞がれることもあるため、ポイ活曼荼羅を毎週のように更新するなど先に述べた経費系以上に研究が欠かせません。使うあてのない電子マネー残高が積上がったり、定期預金で長期拘束されるなど資金効率を悪化させるリスクが高く、危機の予測と現状把握それに対応する柔軟なエグジット戦略の立案、そして綿密な資金繰りの予実績管理が成否を分けます。また、銀行口座や証券口座、クレジットカードの枚数が増え管理が大変になる分野です。まさに大人のポイ活ですね。筆者の主戦場はまさにここ。ポイ活曼荼羅を見つめながら新たな戦略を練るのが至福のひと時です。

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